徒然なるモノクロ第2幕

主にカードゲーム関連の日記です。公序良俗に反したコメント(誹謗中傷、プライバシーの侵害等)は一切禁止といたし、反したコメントは全て削除いさせていただきます。 また、あまりに公序良俗に反する場合は然るべき法的対応を取ることがあります。Chromeによる閲覧を想定していますので他のブラウザの場合多少不具合が生じる可能性があります。ご了承ください。

主にカードゲーム関連の日記です。
公序良俗に反したコメント(誹謗中傷、プライバシーの侵害等)は一切禁止といたし、
反したコメントは全て削除いさせていただきます。
また、あまりに公序良俗に反する場合は然るべき法的対応を取ることがあります。
Chromeによる閲覧を想定していますので他のブラウザの場合多少不具合が生じる可能性があります。
ご了承ください。

規制について考える

掲載日 : 2010年12月21日
対象カード
LB/W06-096「休憩!」
適用開始日
2011年1月1日(土)
適用内容
【スタンダード構築】デッキに入れることができません。
【サイド限定構築】デッキに入れることができません。
【ネオスタンダード構築】デッキに入れることができません。
【タイトル限定構築】デッキに入れることができません。
適用理由
大会環境やデッキ構築を固定化し、健全な大会環境の維持に大きな影響を与えるため。

掲載日 : 2010年12月21日
対象カード
SY/W08-071「色褪せた世界」
適用開始日
2011年1月1日(土)
適用内容
【スタンダード構築】制限はありません。
【サイド限定構築】制限はありません。
【ネオスタンダード構築】デッキに入れることができません。
【タイトル限定構築】デッキに入れることができません。
※本カードを含むデッキ(「涼宮ハルヒの憂鬱」のカードだけのデッキを含む)であっても、「スタンダード構築」や「サイド限定構築」の構築条件を満たしていれば、「オープン大会」に参加可能です。
適用理由
大会環境やデッキ構築を固定化し、健全な大会環境の維持に大きな影響を与えるため。

公式サイトから引用させていただきましたこの項目をご覧いただければ分かるかと思いますが、
「休憩!」「色褪せた世界」に規制がかかりました。
本日は、これについて論じてみようかと思います。
ちょっとした事情である部分で多少書き方を変えているのと、やや長めの文章になっているので、ご了承ください。
(以上のことをご理解いただいたうえで、「続きを読む」よりどうぞ)

注.以下の文はあくまでも個人的見解に基づくものであり、一切の悪意、他意はないものであることを
ここにことわっておきます。

                                                                                                                                                                                            • -

今回、「休憩!」「色褪せた世界」が規制された。
適用理由としては、「大会環境やデッキ構築を固定化し、
健全な大会環境の維持に大きな影響を与えるため。」とある。
「休憩!」が規制の対象となった原因は回復能力の高さだけでなく、
1コストと言うコストの軽さも手伝い、他の回復の効果等と合わせて
レベル3からの長期にわたる耐久を可能としてきたことであると考えられる。
「色褪せた世界」は、1コストと言う軽さで2枚回収もできるため
重要カードを確実に握りやすくなるという面でハルヒ、白リーグのデッキの中核を担ったものである。
このカード自体が必須カードとみなされてきただろう。
ただ、これに対する規制には多少疑問に感じる。
このカードが回収イベントの中では優秀な部類ではあるが、
それ以外にも優秀な回収カードは存在するし、回復イベントと異なり、
回収の際に必要以上に何を回収するかを考えるということをしなければ、遅延のもとにはなりえないはずである。
それに、ネオスタンダードである以上ある程度デッキの核となりうるの存在は必要である以上、
ネオスタンダード構築でのデッキ投入の禁止は必要以上の規制ではないか。
そこまでするには何か事情があるのかもしれない。
これは私の憶測でしかないのだが、1月に発売されるエクストラブースターで、
新たに回収トリガーのクライマックスが登場するために、「サムデイインザレイン」と合わせて
回収トリガークライマックス8枚投入が可能となるため、その状態で
「色褪せた世界」を投入すれば強力になりすぎる、という判断とも考えられる。
もっとも、たとえ回収トリガークライマックス8枚が可能にとなったとしても、
大抵の場合は「異時間同位体 みくる&みくる(大)」のクライマックスシナジーのために、
禁則事項です」を入れる等、他のクライマックスを入れたりする線もあるので、回収トリガーで統一ということは
あまりないとは思うが。

今回の規制においては、どちらもデッキへの投入自体を禁止するというものであるが、
投入そのものを禁止するという規制のかけ方は、本当に好ましいことであろうか。

確かに、あまりに高性能なカードの規制によって環境を調整することは重要なことだろう。
実際、環境自体が停滞してしまうのはカードゲームとして面白みに欠けるものである。
一つのデッキやタイトルによる環境の支配に待ったをかけるべきだ、という意見は十分理解できる。
しかしながら、規制するにしてもデッキへの投入自体を禁止するというのは、
そのカード自体の価値を損なわせ、手に入れた人の苦労を無下にしかねない。
規制が必要であったとしても、安易に禁止に持ちこむのは好ましいものとはいい難い。

公式サイトには「ヴァイスシュヴァルツでは、健全な大会環境の保持を目的に、一部のカードについて、
デッキに入れることのできる枚数を制限するルールを設定いたします。」とある。
デッキ投入の枚数を制限できるのならば、上記の2枚だけでなく、過去に規制されたものに対しても、
そのようにできたはずである。
しかも、今回においては両方ともイベントでありキャラと異なり容易に回収等がしづらい傾向があるだけでなく、
「異時間同位体 みくる&みくる(大)」のクライマックスシナジーに代表されるような、
イベントの使用を封じるというメタのの存在もあるのだから、
枚数制限をかけただけでも十分に規制されるはずではないか。
もちろん、枚数制限をかけることによって持ってこれるかどうかの差によって、
良し悪しの差が激しくなるのではないか、という意見も出るかもしれない。
だが、戦局を優位に持っていけるカードであるからこそ、持ってこれるかどうかの差があって
然るべきであるはずではないか。
このように、デッキ投入の枚数制限も有効な規制ではあるが、
現在のヴァイスシュヴァルツにおいてルール設定がそれしかないというのも問題ではないのか。
同じブシロードのカードゲームであるChaosTCGは今まで何度かバランス調整のための
エラッタを出してきたのだから、ヴァイスシュヴァルツにおいても今回の件や今までの件においても
それを適用してもいいはずである。
もちろん、エラッタを出さぬようテストプレイを綿密に行うことが重要ではあるが。

以上の点で考えると、禁止というのはいささか行き過ぎともいえる。
やはり、カードゲームの醍醐味として必要な場面で戦局を変えるような一枚を使えるかどうかも
そのひとつであるのだから、パワーカードの存在は必要である。
しかし、そのパワーカードによって環境が支配されるのは閉塞感を生み、
かえって魅力を失わせかねない。
この両方のバランスを取るには、「全か無か思考(all-or-nothing thinking)」は不適切ともいえる。
枚数制限やエラッタによって弱体化はするかもしれないけど戦えないこともない、
それくらいの規制がちょうどいいのではないか。

                                                                                                                                                                                            • -

要点としては、禁止だけでなく制限化やエラッタをかけてもよいではないか、ということです。
拙い文章で申し訳ないですし、いろいろ思うことはあるかもしれませんが勘弁してください。
僕の意見としてはこんな感じです。